すべてにおいてカンタンに―― 進化を続けるクラウド勤怠管理システム【AKASHI】
企業や働く人にとって欠かせないツール「勤怠管理システム」。
出勤・退勤の時間や休暇を記録するシステムで、給与にも反映される大切なものだと理解できますが、その重要性を日頃から意識することは少ないと思います。
ソニービズネットワークスでは、これまで紹介してきた「
」や「マネージドクラウド with AWS」などの情報システム部門に向けたサービスだけでなく、人事・労務部門に向けたクラウド勤怠管理システム「AKASHI」を提供しています。
今回は、この「AKASHI」について、営業担当である信太と荒柄に話を聞きました。
勤怠管理の重要性が高まる今、
すべてにおいてカンタンなシステムを
―― 今回お話を伺うまで、勤怠管理システムを深く意識したことがありませんでした。
信太:そういう方が多いと思います。
そもそも勤怠を管理する目的は、
従業員の就業状況を適正に把握するため
正確な給与計算をするため
長時間労働を防ぐため
休暇状況を把握・管理するため
で、企業側だけでなく、働く私たちにとっても重要なものです。
勤怠管理の基本は<出退勤時刻の記録>ですが、タイムレコーダーに記録票を挿入して記録する方法、ICカードや顔・静脈で認証して記録する方法、紙やExcelなどに個人で記録する方法などがあります。
新型コロナウイルス感染症の拡大で在宅勤務に切り替わり、職場の打刻機で出退勤の記録ができなくなったため、インターネット経由でどの場所からでも打刻できて、クラウド上でデータが管理できるサービスへのニーズがより一層高まりました。
―― そのトレンドは続いていますか?
荒柄:クラウドのトレンドも続いていますが、同時に、残業時間や休暇取得状況の管理が簡単にできるシステムへのニーズも増えている印象です。
これは法改正に伴い、働き方改革の対象が中小企業まで広がったことが背景にあります。
労働基準法では、労働時間は1日8時間、週40時間以内と定められていて、これを超える労働が残業にあたります。残業時間は、企業ごとに労使間で「36協定」を締結し、労働基準監督署に届け出ることで、月45時間、年360時間までの残業が認められます。休暇に関しても、労働基準法で付与日数・取得日数が定められていて、いずれも違反した企業には罰則が科されます。
これに対応するために、従業員一人ひとりの残業時間や休暇の付与・取得状況を、効率的に簡単に管理できる勤怠管理システムを導入検討する企業が増えています。
―― より効率的に簡単に、がトレンドなんですね。では改めて、「AKASHI」について教えてください。
信太:「AKASHI」は、すべてにおいてカンタンをコンセプトに、直感的に操作できるUI・UXを追求した、誰でも使えるクラウド勤怠管理システムです。
どの場所からでも出退勤の打刻ができて、残業時間や休暇取得状況の管理もカンタンにできます。
―― 「NUROアクセス」や「マネージドクラウド with AWS」など、ソニービズネットワークスは情報システム部門向けサービスのイメージが強かったので、勤怠管理システムを提供しているのは意外でした。
荒柄:実は、勤怠管理システムとしては、20年以上の歴史があるんです。
<クラウド>という言葉がまだなかった2004年に「INTERNET TIME RECORDER(インターネットタイムレコーダー)」というサービス名で勤怠管理システムの提供を開始して、その後2016年にフルリニューアルして「AKASHI」が誕生しました。歴史はもちろん、勤怠管理のノウハウが詰まったシステムなんですよ。
―― 20年以上の歴史があったんですね!ちなみに、なぜ「AKASHI」というサービス名なんですか?
信太:2つ意味があって、1つは、時間にまつわるサービスのスタンダード(標準)を目指す、つまり日本の標準時の基準である兵庫県明石市のように<業界の標準時子午線を目指す>という思いが込められています。
もう1つは、記録を残す=証(あかし)を残すという意味が込められています。
ちなみに、サービスロゴやサービスサイトなどのデザインは、明石海峡大橋をモチーフにしているんですよ。
時代に合わせて 常に進化する勤怠管理システム
――「AKASHI」の機能について教えてください。
信太:出退勤打刻はもちろん、各種申請や承認、アラート機能、36協定に基づく残業時間の管理・レポート、年次有給休暇の管理がカンタンにできます。
まず、出退勤打刻は、出社やテレワークなど様々な働き方に対応できるよう、ICカードやWeb、チャット、顔認証、静脈認証など、様々な打刻方法に対応しています。
―― チャットでどうやって打刻するんですか?
荒柄:SlackやChatwork上の専用スレッドで「出勤」や「退勤」などと打ち込むだけで、打刻ができる仕組みです。
―― カンタンでいいですね。
荒柄:打刻だけでなく、勤務の変更や実績の修正、年次有給休暇の申請がカンタン操作でできます。
―― 管理側の視点ではいかがですか?
荒柄:従業員一人ひとりの勤務時間や残業時間、有給休暇の取得状況をひと目で確認できるので効率的な管理が可能です。
また、残業時間は自社が36協定で定めている時間で設定することができ、超過前後にはアラート通知を届けることもできます。さらに、労働時間の異常値を自動検知して、従業員本人と管理者に通知する仕組みもあるので、働き過ぎを未然に防げます。
―― 「AKASHI」ならではの強みを教えてください。
信太:一番はやはり、誰もが使いやすいUIです。
ほとんどの人が入社時に、勤怠管理システムのマニュアルを渡されると思いますが、「AKASHI」は説明不要で誰でも使えるシステムを目指しています。
実は私自身、ソニービズネットワークスに入社する前の会社で「AKASHI」を利用していたのですが、入社時に軽く説明を受けた程度で、その後はマニュアルを見ずに利用していました。
―― 管理画面がシンプルで、確認したい内容ややりたいことがすぐ分かりそうですよね。その他の特長を教えてください。
信太:常に進化し続けている点です。
「AKASHI」をより長く使っていただけるように、ユーザーが希望する機能や今後ニーズが見込まれる機能、法改正に対応する機能などを月に1回の頻度でバージョンアップしています。
最近は、導入企業が増えている制度「積立休暇」に対応する機能も搭載しました。
―― 常にバージョンアップしているんですね。
荒柄:あとは、API連携も特長の1つです。
「AKASHI」は勤怠管理特化型のシステムなので、給与計算や労務管理、人事管理はできません。そのため、他社が提供する様々なシステムと連携することで、担当者の負担を少しでも軽減できるよう取り組んでいます。
―― サポート面はいかがですか?
信太:設定や操作に関するご質問は、「AKASHI」の管理画面からチャットボットで気軽にできますし、電話やメールでのお問い合わせもコンタクトセンターで承っています。お客様からは、「速くて正確」というお声もいただいていて、スピード感や回答の質はAKASHIの強みだと思っています。
―― 「AKASHI」はどういった企業にご利用いただいていますか?
信太:会社の規模や業界、業種は問わず、幅広くご利用いただいています。
ニーズとしては、勤怠管理をアナログからクラウド化したいというお客様や、別のクラウド勤怠管理システムを利用していたが見直したいお客様など、状況やご要望も様々です。
荒柄:ちなみに、「AKASHI」のオプション機能には、シフト管理や工数管理があります。シフト管理機能は店舗や工場など現場で多くの方々が働く企業に、工数管理機能は開発関連の企業にご利用いただくことが多いです。
長く使っていただきたいから、お客様の状況や要望に合わせた提案を
―― 最近の「AKASHI」のトピックスを教えてください。
信太:昨年の秋に、メディカル・データ・ビジョン株式会社が開発・提供するパーソナルヘルスレコード(PHR)システム「カルテコ」と連携しました。
「カルテコ」は、自身の診療情報や健診結果を保管し、スマートフォンでいつでもどこでも閲覧できるアプリです。非接触型生体情報取得技術(センシング)を搭載し、スマートフォンのカメラで自分の顔を10秒間撮影するだけで脈拍数、呼吸数、自律神経のバランスを簡単に把握できます。
この機能と「AKASHI」をかけ合わせ、出退勤の打刻時に従業員のメンタルヘルスを測定。企業側は測定したデータを用いて個人や組織全体の課題を把握・分析・対応していくことで、健康経営を実現するサービスです
―― 従業員にとっても、出退勤時にメンタルヘルスが把握できるのは良いですね。
荒柄:最近は、健康経営を気にされる経営者が多いです。
自己申告で体温や体調は把握できても、毎日の<こころの状態>を客観的データで把握するのはなかなか難しいもの。「カルテコ」と「AKASHI」が連携することで、勤怠データとメンタルヘルスに関する客観的データが取得できるので、経営者・管理者・従業員の全員にメリットがあると思います。
―― お二人がお客様にご提案する際に、心掛けていることを教えてください。
信太:先程もお伝えした通り、「AKASHI」を導入いただいている企業の規模、業界、業種は様々で、お客様によって状況や勤怠管理システムに求めていることは異なります。状況やご要望を細かく聞き出し、お客様に合わせた具体的な提案をすることを意識しています。
荒柄:私も同じで、お客様の状況をきちんと把握した上で提案するよう心掛けています。
例えば、勤怠と給与計算、労務管理を一元管理したいというご要望だった場合、「AKASHI」だけでは実現できません。そうした場合は、無理に押し売りせずに、「AKASHI」ができることと、API連携ができることをお伝えします。
導入いただけるなら長く使っていただきたいですし、「AKASHI」で実現できることとできないことをしっかりと明確に伝えて、お客様に判断していただけるようにしています。
信太:その結果、導入いただいたお客様から「管理の手間が減った」「使っている従業員からの評判がいい」というお声をいただくと、ご提案して良かったと思えます。
ソニービズネットワークスが提供する
クラウド勤怠管理システム「AKASHI」
(この記事は2025年1月時点の内容です)